複雑な工程や繊細な環境条件、
だからこそやりがいも大きい。
製造 2022年 新卒入社 応用生命科学部 食品科学コース
佐藤 喜朗
※所属および掲載内容は取材当時のものです。
日本酒の力で人の役に立つおもしろい商品を生み出したい
学生時代、「人の役に立つ仕事がしたい」という思いを持っていた私は、飲食店でアルバイトをしていた経験や、大学で発酵や機能性食品、食品製造について学んだ経験も相まって、食品会社で働きたいと考えていました。
そして、就職活動が本格化し様々な食品会社の選考を受ける中、大学で受講した日本酒についての講義がきっかけとなり、私は日本酒の会社で働くことに興味を持ちました。中でも、菊水酒造の「ふなぐち」は当時よく飲んでいたため、同社に強く惹かれました。
企業説明会に参加してみた際には、ふなぐちがお客様の声から生まれた商品であることや、同社がお客様の「たのしい」を追求していることを知りました。そのため、菊水酒造なら日本酒の力で人の役に立つおもしろい商品を生み出せるのではないかと思い、入社を決意しました。
最新の機械設備を活用しながら効率的に酒造りを行う
現在私は、「二王子蔵」という蔵で原料処理と製麹工程を担当しています。原料処理では、米を洗い、蒸し、タンクに投入するまでの一連の作業を行っています。また、製麹作業では酒造りには欠かせない「麹」の製造を担当しています。
二王子蔵は当社のお酒の製造の大半を担っており、最新の機械設備を活用しながら効率的に酒造りを行っています。
すべての社員が蔵見学の案内を担当する
当社では、全社員が蔵見学の案内を担当する取り組みを行っています。
製造の仕事だけを担当していると、日々の業務に追われ、目の前の作業をこなすだけの単調な仕事になりがちです。しかし、毎月数回蔵見学を担当し、お客様と直接対話する機会があることで、メーカーの役割は製造で終わるのではなく、お客様に商品を楽しんでいただくところまでだと再認識できています。
また、当社には何事もチーム一丸となって取り組む雰囲気があります。新商品が発売される際には、全社員向けの商品説明会を開催したり、試飲して感想を共有したりと、会社全体で盛り上げる努力をしています。
時には失敗しながらも、日々新たなことに挑戦
日本酒の製造は複雑な工程を経て行われます。また、気温やお米の状態など、その時々の環境条件によって出来栄えが大きく左右されるため、非常に慎重な作業が求められます。そのため、この仕事は非常に難しいものですが、その難しさこそが魅力であり、やりがいを感じる理由でもあります。
現在、日本酒づくりの要となる原料処理と製麹工程を、二人の先輩社員と共に担当しています。入社してまだ間もないですが、すでにたくさんの失敗を経験しました。時には挫折し落ち込むこともあります。
しかし、一緒に働く二人の先輩をはじめ、他の工程を担当する経験豊富な先輩方や同期たちに支えられ、日々新たなことに挑戦することができています。
「日本酒の楽しさを伝えられる蔵人」を目指して
私の将来の目標は、「日本酒の楽しさを伝えられる蔵人」になることです。また、日本酒の製造に携わりながら、同時に商品の販売にも関わっていきたいと考えています。
日本酒を知り尽くした蔵人こそが、その本当の魅力を伝えることができると信じています。そうすることで、お客様に「日本酒って本当にたのしい飲み物なんだ!」とより深く実感していただけるのではないでしょうか。
そのために、日々の製造業務を通じて日本酒について学びを深めていきます。そして、自分が追求する「楽しい日本酒」の魅力を、より効果的に伝えられるよう、レベルアップしていきたいです。
1日のスケジュール
- 8:00
- 始業 仕込み準備(機械の動作確認・点検)
- 9:00
- 仕込み作業
- 12:00
- お昼休憩
- 13:00
- 翌日の作業準備
- 16:00
- 事務作業
- 16:45
- 終礼
- 17:00
- 最終点検
- 17:30
- 終業