おしらせ

二王子蔵で大吟醸の上槽が行われました

先日、二王子蔵では鑑評会に出品する大吟醸酒の搾り(上槽)が行われました。
「袋吊り」や「首吊り」と呼ばれる方法で、酒袋に醪を入れて、ひとつひとつ吊るしていきます。

一見簡単そうですが、1つの酒袋にはおよそ20㎏の醪が入っており、実はかなり力を要する作業です。



この袋吊りという方法は、圧力をかけることなく自重で滴る酒だけを集めるため、雑味が出にくい一方、非常に手間がかかり、かつ取れるお酒も僅かです。

袋吊りでは、袋からポタポタとお酒が滴るため、この手法で搾られたお酒は雫酒(しずくざけ)とも呼ばれます。

蔵人は、利き酒によって酒の出来を確かめています。現代は、機械で分析してデータとして可視化し、酒の出来を判断することもできますが、やはり最後は蔵人たちの長年培われた利き酒能力によるところが大きいのです。

多くの工程で人の力を要する酒造り。日々の醸造作業をこなす体力はもちろんのこと、蔵人には、醪の状態や酒の良し悪しを判断する繊細な感覚も必要になるのです。

 

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